これってなんなん?
こんな最終回ってあり? 前クールの「僕のヤバイ妻」が、かなり面白かったから、こういうサスペンスっぽいのにひかれて、なんだか謎めいたストーリーに興味もあって最後まで付き合ってしまったけど、こんなとんでもない最終回、見たことない。 とんでもないってのは、凄いって意味ではない。史上最低って意味でだよ。 ストーリーは矛盾だらけ、役者は大根だらけ。 よくもこんな企画に予算とGOが出たもんだ。 思い付くままに矛盾点。 まずパーソナルナンバー。設定とはいえ、乗っ取られただけでなんで、友達も親もいるのに、社会的に誰でも無くなるのか? そもそも藤原竜也がミスイレーズを開発してなければこの話自体が成り立たないんじゃないの? 友達が二人もなんで暴走したのか?ちょっと突っついたからって?そんな馬鹿な。 なんで友人の死体を盗んだん? ヘルパーのおのののかはどこに行ったん? 同居生活していた残りの二人、少なくともおっさんの方は何で死んだの?優しくされたから? 弁護士は何であんなにしつこく関わってきたの?充実感って? なんでテロ計画、持ちかけたの?で、なんでギリギリで裏切ったの? 二億円の、しかも現金での横領っていったいどうやんの? もう、見ていて呆れてものが言えないよ。 しまいに一番盛り上がるラストのにらみ合い。 伊野尾慧のあまりの大根演技に、藤原竜也も黒木瞳も余波喰らって大根っぷりがばれちゃったよ。 え゛っ?って言い過ぎなんだよ。 んでもって、なんでラストのバーは開いてんの? ふたりで勝手に飲んでんの? も~、い~加減にして~ぇっっ! こんなドラマ、最後までみてた自分が情けないorz… #
by gerudamu
| 2016-09-12 21:37
黒澤明の「悪い奴ほどよく眠る」を観た。
黒澤三船コンビの絶頂期の作品群のひとつなので、今更内容には言及しないが、観る度に素晴らしさを実感する。 最近はネットやCATV、Blu-rayディスクなどの進歩で映画が本当にひとりでお手軽に観られるようになったのだが、 その反面、いつの間にかつまらないシーンなどは気軽に飛ばしながら観る癖がついた。 例えば登場人物のキャラ付けの為とか、心理描写の為とかのよくあるシーンをだらだらと観せられると、 「ハイハイ、要するにここは○○を表現したいのね。それで?」と早送りしてしまうのだ。 ありきたりのアクションシーンなんかもそうだ。 ありふれた冒頭の遠景シーンも、長すぎるエンディングロールもそうだ。 結果、半分くらいの時間で観終わる作品なんかもあったりして、 最近歳をとって気が短くなったのかとか、色んな映画を観過ぎるとこんな弊害もあるのかとか、少し焦りや罪の意識を感じたりもしている。 それなのに、今回はスイッチを入れたが最後、「終」のシーンまで一切早送り無しで引きずり込まれてしまったのだ。 別に初見というわけではない。 というより、もう何十回も、いや百回近くも観たはずの映画なのにだ。 つまり、脚本がよく練られていて無駄なシーンがない、下手な演技がない、隙のある画面構成がない、ということなのだ。 よく世界の黒澤とか、不世出の名監督と言われるのを聞くが、正にそうなのだろう。 今の世の中、これだけ映像・音響技術が発達し、過去にいやというほどお手本があるのにもかかわらず、未だに半世紀以上前のアナログの白黒作品を越えるクオリティの高い映画がなかなか出てこないことを悲しむべきなのか、黒澤明の偉大さに敬服すべきなのか。 黒澤映画をモノクロだとか、芸術作品は苦手だとかの理由でまだ観ていない人にお薦めする。 特に中期の作品群。 圧倒的なエンターテイメント性に驚かされることだろう。 #
by gerudamu
| 2016-08-10 08:11
リオ五輪を控えてか、夏枯れが厳しい7月からの夏ドラマのとりあえずの感想を。
高視聴率の「家売るオンナ」は、今更のパワハラメインの宣伝だったので最初からパス。 あと、若い子達の恋愛ドラマもあまり興味がないのでパス。 ただ「時をかける少女」は、懐かしさから初回は観たけど、2回目以降やはり若い子の恋愛がメインになってきたのでパス。 「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」。 とりあえず刑事物は好きなジャンルだけど、異常犯罪と銘打つだけあって、死体描写がエグいなあ。 あと、主人公にキャラ付けしたいのはわかるけど、なんにでも唐辛子を入れるとか、絵の落書きでメモをとるとか、 もうなんだかわけがわからなくなってきてるよね。 とりあえず、もうしばらく様子見。 「営業部長 吉良奈津子」。 特に興味はなかったけど、松嶋菜々子主演なのでとりあえず観てみたら以外と面白そう。 山下達郎御大のテーマ曲がイメージに会わなすぎるけど、ドラマが進めばそんな雰囲気になってくるのかな。 様子見。 「遺産相続弁護士 柿崎真一」。 昔のトレンディドラマのトップ俳優、三上博史がちょっと痛すぎる。 2回ほど観たけどもういいや。パス。 で、今回は観る前からも、観た後もイチオシの「そして誰もいなくなった」。 登場人物全員容疑者、というだけあって、演出もなかなか思わせぶりでいいねえ。 巷では、真犯人の予想大会が始まってるらしいけど、ご多分にもれず僕も参加。 確かに皆怪しいのだが、「そして誰もいなくなった」と言えば、かのアガサ・クリスティの名作。 アガサの名作と言えば、「オリエント急行殺人事件」。 そう、これは誰が犯人かと思わせておいて、登場人物全員犯人、というオチとみた。 根拠はありません。 というわけでこの夏は、ドラマよりリオ五輪に期待。 映画もたくさん観ようかな。 #
by gerudamu
| 2016-07-31 09:14
19歳で今度初投票をする次男だが、
ちゃんと投票前に調べておくようにと言っておいた。 すると「某氏」に投票しようと思うという。
理由を尋ねたら、「ネットを見たら、熱意があるし、当選経験もある。再生可能エネルギーを推進してるし、少子化対策にも熱心だから。」という。 ん?なんだそのステレオタイプは? で、その「某氏」を調べたらなんと民進党orz 民進党は元の民主党だぞ。 どうせネットで調べるのならせめて「民主党がやったこと」でggrks #
by gerudamu
| 2016-07-09 09:06
録画しておいた周防正行監督の「舞妓はレディ」を観た。
タイトルでも分かるように、もちろんこれはオードリーヘップバーンの「マイフェアレディ」のオマージュ、というかパロディ、というか・・・そう、リスペクト作品である。 ストーリーも、田舎訛り(津軽弁と鹿児島弁のハーフ)の春子が、言語学者京野の指導で立派な京都の舞妓になるというまんまのお話を、しかもミュージカル仕立てでやる。 音楽もどことなくマイフェアレディ風だし、京言葉を教える為の「京都の雨はたいがい盆地に降る」は、 もろに例の「スペインの雨は主に平野に降る」のパロディ。 ただ元は「The rain in Spain stays mainly in the plain. 」で、ロンドンの下町訛りで「エイン」を「アイン」と発音してしまうのを矯正する為のフレーズだから、 「スペインの雨は主に平野に降る」という和訳自体にあまり意味がないのだが・・・。 周防監督といえば「ファンシイダンス」や「シコ踏んじゃった。」の頃から、 調べあげた業界の蘊蓄を嫌味なく盛り込んでいくという、伊丹十三監督にも通じる作風だったから、 今作も京都の花街蘊蓄盛りだくさんの作りになっている。 得てして蘊蓄というのは嫌味が鼻につきがちなのだが、彼の蘊蓄はどの作品にもその業界への深い愛情が感じられる。 しかし今回は、マイフェアレディのオマージュという要素をつけ加えたため、ミュージカル仕立てにしてしまったのは失敗だったのかもしれない。 洗練されたブロードウェイの名作の映画化作品と比較されるというハードルは、あまりにも高すぎたのではないかと思うのだ。 確かに主演の上白石萌音はとても可愛く初々しく、若き日のヘップバーンとはまた違った魅力に溢れている。 奥さんの草刈民代は美しく踊りも上手かもしれない。 ただ、普段ミュージカルに慣れない日本人が頑張って撮りましたという感じで、とてもマイフェアレディのオマージュを名乗れる域までは達していない。 台本も、無難になりすぎているわりには、なぜ皆が小春の母親に気づいていたのかがよくわからない。 同じ題材でもっと別の角度からやってみた方が良かったのではないか? でも竹中直人と渡辺の「Shall we ダンス?」のセルフパロディには笑った。 ☆☆☆★★ #
by gerudamu
| 2016-06-25 09:15
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